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木もれびの森
ギンラン(銀蘭)
ラン科キンラン属
「木もれびの森」では多くのキンランが見られますが、同じ環境下、同じ時期に咲くと言われているギンランの姿はほとんど見られません。その最大の理由はギンランのサイズにあると思われます。下の写真は偶然見かけたキンランとギンランが隣り合って仲良く咲いている場面です。キンランの右下にちょこっと白い花が見えます。このようにギンランの丈は10cm以下のものが多く、よほど注意してみないと見逃してしまいます。
キンランとギンランのツーショット
2018年4月25日 東大沼
2017年から林の中を歩き始めて、最初にギンランの存在に気づいたのは、若松A地区で看板の立ててある囲いの中です。翌2018年も、看板の近くに3株咲いていました。しかし、看板の貼り紙が剥がれてしまっており、その後、看板もなくなりました。
囲いの中に看板と
2017年5月9日 若松
看板の近くに3株
2018年4月21日 若松
他に咲いている場所はないかと注意して見て歩くうちに、東大沼A地区に数株のギンランが咲いている場所を見つけました。その気になって探さないと、この中から小さな株を見つけるのは至難の技です。
ここに一株あります
2018年4月21日 東大沼
近寄ってみると
2018年4月21日 東大沼
別の場所で夕日に照らされて
2018年4月21日 東大沼
若松地区でもいくつか見つかりました。
小型
2018年4月21日 若松
花の数が多い
2018年4月21日 若松
2019年になると東大沼A地区で再び複数の株を見つけました。その後、ここには毎年姿を現します。
4月の終わりに
2019年4月25日 東大沼
5月初めに
2019年5月5日 東大沼
花の数が多いものも
2019年5月5日 東大沼
2021年
2021年5月2日 東大沼
3株
2021年5月2日 東大沼
2022年
2022年4月25日 東大沼
2020年、古淵鵜野森公園の一角にギンランの生息地を見つけました。道端に数株生えており、赤い目印の棒が立ててあります。道端なので目印がないと踏みつけられる恐れがあります。この目印のおかげで、毎年無事花を咲かせています。
赤い目印
2022年4月28日 古淵
2020年
2020年5月1日 古淵
2021年
2021年4月20日 古淵
2022年
2022年4月28日 古淵
2022年の5月、ナラ枯れの被害にあった木の伐採をするために、東大沼A地区に重機が入り、林の中がかなり荒らされました。幸いいつもギンランが見られる場所からはわずかに外れています。ただ、踏み荒らされた場所にもギンランがあった可能性があります。伐採された切り株には、消毒後白いカバーがかけられています。
伐採跡
2022年5月25日 東大沼
その後この場所を通ったら、ギンランの実がついた株の周りに針金の囲いが置かれていました。ボランティアの方の手作りなのでしょうか、粋な計らいです。
囲い
2022年5月26日 東大沼