公開日:
木もれびの森
キンラン(金蘭)
ラン科キンラン属
「木もれびの森」のキンランは、4月中旬から下旬にかけて、枯葉に覆われた地面から芽が出て緑の茎が伸び、茎頂に黄色い花が咲き始めます。花期は5月上旬までですが、次第に花の色が退色し白に変わっていきます。年によって花期は異なり、2018年を例に取ると、4月12日に蕾が開き始め、16日には多くの花が咲き、20日には見頃となりました。5月1日には、花びらは白く変色し枯れ始めます。花びらが落ちると実が出てきます。なお芽と実は2020年に撮ったものです。
芽
2020年4月6日 若松
蕾
2018年4月12日 若松
花が咲く
2018年4月16日 若松
見頃
2018年4月20日 若松
白く変色
2018年5月1日 若松
実
2020年5月14日 若松
年によって花期が異なるので、時期外れの時に行くと見られないこともあります。私はほぼ毎日訪れているので、見逃すことはありません。
2019年
2019年5月5日 若松
2020年
2020年5月1日 若松
2021年
2021年4月20日 若松
2022年
2022年4月28日 若松
草丈は20cmに満たない小さなものから、1m以上あるものまでさまざまです。2017年に見られた巨大な株は、その後、姿を現しません。
小さな株
2021年5月14日 東大沼
巨大な株
2017年5月8日 若松
「木もれびの森」では、若松地区の2箇所で群生が見られます。キンランの生育には菌根菌と菌根性樹木の存在が必要なので、ここは条件が揃っている場所なのでしょう。よく手入れされている場所では、各株の近くに目印の棒が立ててあります。
手入れが行き届いている場所
2018年4月16日 若松
人の入らない場所
2021年4月22日 若松
ところどころに相模原市役所や東若会(ボランティア)の方々によって作られた看板が立てられています。看板には絶滅危惧II類とありますが、幸い「木もれびの森」ではまだ多くの株が見られます。ボランティアの方々の努力の賜物です。
相模原市役所・東若会の立看板
2017年4月28日 若松
ボランティアの立看板
2021年4月22日 若松
林の中の道端や草むらにポツンと咲いているものにも出会います。
草むら
2017年4月27日 若松
道端
2022年4月25日 若松
他の縄張りに入り込んでいるものも。
ホウチャクソウと一緒
2021年4月24日 大野台
ムサシアブミに隠れて
2021年4月20日 若松
看板に偽りあり
2021年4月21日 大野台
孫たちと「こどもの国」へ行った時、道端で咲いているキンランを見つけました。太陽の光が当たると輝いて見え、”金”蘭らしくなります。「こどもの国」も山野草の宝庫です。
こどもの国
2022年4月30日 こどもの国
皆開花
2022年4月30日 こどもの国
キンランの花に虫がついているのを見かけませんが、夕方の散策なので単に時間帯が遅いからかもしれません。一度だけ花に入り込んでいる虫を見ました。
虫の名前不詳
2021年4月16日 若松