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木もれびの森
マヤラン(摩耶蘭)
ラン科シュンラン属
マヤランは丈も小さく、背景が枯れ葉であると見つけるのが困難です。初めて探そうとする場合、看板が頼りです。「木もれびの森」では、3箇所で生育していることを確認していますが、場所によって生育状況が異なっています。また、年によって環境が変わり、生育場所の変化が見られます。
若松B地区の道端にある伐採木の前にマヤランの看板が立ててあり、どんな花が咲くのか楽しみにしていました。2018年7月に入って、看板の近くに5株花を咲かせているのを見ることができました。看板がなければ気づかなかったかもしれません。
看板
2018年7月8日 若松
5株見えます
2018年7月8日 若松
1株から2〜3個の花
2018年7月8日 若松
1株から3個の花
2018年7月8日 若松
翌2019年、同じ場所で数株咲いているのが見られました。水滴がついていない方は、濃い赤紫の模様がくっきり見えます。
雨後
2019年7月12日 若松
晴れた日
2019年7月10日 若松
実はその10日ほど前に、別の場所(若松A地区)で数株のマヤランを見つけました。花はまだ開ききっていません。しばらくして開き始めましたが、若松B地区で見つけたものに比べると色も薄く弱々しい感じがします。
5株
2019年7月1日 若松
雨後
2019年7月1日 若松
少し開花
2019年7月5日 若松
弱々しい感じ
2019年7月6日 若松
周辺を見渡してみると近くに他にも咲いている場所がありました。この辺りはマヤランの生育に適した場所のようです。ただ、道の上なので気づかないと踏まれてしまう恐れがあります。それを防ぐために、隣に目印の小枝が刺してありました。
1株に5個の花
2019年7月12日 若松
4株
2019年7月15日 若松
2020年になると最初に見つけた若松B地区でマヤランの姿が見られなくなりました。一方、若松A地区では前年通り割合広い範囲で見られました。
4株
2020年7月5日 若松
夕日に映える
2020年7月5日 若松
この年、大野台地区でもマヤランが咲いている場所を見つけました。若松地区に比べ、茎も太く花もがっしりしています。
茎が太め
2020年7月2日 大野台
花もがっしり
2020年7月2日 大野台
こちらもがっしり
2020年7月12日 大野台
なんと10月になっても、大野台地区でまた花が咲いています。マヤランは二度咲きするようです。さらに11月になって咲いているものもあります。
隣に実をつけたものが
2020年10月5日 大野台
11月になっても
2020年11月3日 大野台
2021年、同じ場所で6月半ばに芽が出ているのを目にしました。1週間後、数株生えているのが確認できました。見ての通り場所が特定できていなければ見つけるのは困難です。若松A地区で見たものよりがっしりしています。
芽
2021年6月18日 大野台
9株
2021年6月26日 大野台
まだ蕾も
2021年6月26日 大野台
立派な花
2021年6月26日 大野台
7月半ばになると花は散り実ができていました。7月終わりには、黒く枯れた状態になります。ボランティアの方がマヤランの立て札を立ててくれたようです。
実
2021年7月16日 大野台
黒くなる
2021年7月29日 大野台
立て札設置
2021年7月29日 大野台
この年も秋になって二度咲きが見られ次々と花が咲き始めました。ただ、残念なことに、2022年、この辺りにも枯れ木伐採のための重機が入り、マヤランの生えていた場所も踏み潰されてしまいました。
咲き始め
2021年9月19日 大野台
二度咲きもがっしりしています
2021年10月20日 大野台