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木もれびの森
ツノホコリ
ツノホコリ科ツノホコリ属
朽ち木の表面に白い物が広がっているので、キノコや地衣類かと思って近寄って見てみると、ツノホコリ科の粘菌でした。これまでに、ツノホコリ、エダナシツノホコリ、タマツノホコリ、ナミウチツノホコリの4種類のツノホコリに出会いました。
ツノホコリとエダナシツノホコリは似ていますが、担子体が鹿角状や樹状に分岐しているのがツノホコリ、分岐せずに円筒形なのがエダナシツノホコリです。いずれも、担子体の高さが1〜2mmと小さいので、気づかないことが多いです。2024年までにツノホコリを目にしたのは次の2箇所だけでした。
黄色いムシホコリの隣に
2022年6月23日 若松
こちらは細身
2023年9月12日 大野台
2025年6月、林の中の朽ち木にツノホコリを見つけました。ちょうどツノホコリのことが気になっていたため気づきました。
広範囲に白い粒々が
2025年6月5日 若松
Aの拡大
2025年6月5日 若松
Bの拡大
2025年6月5日 若松
Cの拡大
2025年6月5日 若松
Dの拡大
2025年6月5日 若松
近くの切り株にもツノホコリと思われる群れが見つかりました。背景の切り株は暗く、白いツノホコリは小さくとも目立ちます。
白い粒々が
2025年6月4日 若松
樹状枝分かれ
2025年6月4日 若松
その後、朽木に付着した白い物体に注意しながら散策を続けたところ、その形状からツノホコリと思われる集団を見つけました。これまで見たものより担子体が長く、密集して生えています。一部は円筒状のエダナシツノホコリのように見えるものもありますが、翌日にはツノホコリの形状になっています。ナミウチツノホコリのようにも見えますが、担子体の分岐が少なく絡み合っていないことから、大型のツノホコリと考えました。
切り株に広範囲に生えている
2025年6月12日 東大沼
密生した担子体
2025年6月12日 東大沼
束生型の担子体も
2025年6月12日 東大沼
一見エダナシツノホコリにように見えるが
2025年6月12日 東大沼
翌日には
2025年6月13日 東大沼
変形体から担子体へ
2025年6月12日 東大沼
翌日には
2025年6月13日 東大沼
他の場所でもツノホコリの小規模な集団が見つかりました。7月に入ると気温が高すぎるのかあるいは湿気が足りないせいなのか目にすることは無くなりました。
担子体1
2025年6月14日 若松
担子体2
2025年6月14日 東大沼